人間の興味関心、同じものへの情熱が続くのは3年が限度なのだと言われています。
どんなものに対してもワクワクドキドキできる時間は限られていてそれは長くても3年程度、それが過ぎるとその同じ対象への興奮度合いは減少していくというのです。
これはヒトの脳内に分泌されるドーパミンといわれる神経伝達物質が関係しています。感情、記憶、理性、意識といった人間の心の機能に深く関与するこのドーパミンは、やる気や幸福感を引き起こし「うれしい」「楽しい」という気持ちにさせてくれています。
このドーパミンはどういうときに分泌されるかというと『これから何かいいことがありそうだ』と期待感を持った時なのだそう。
と言うことは、誰かを好きになったとき、恋の始まりはこの先に何が起こるかわからなので、不安もありつつ期待も持ちながらどうしたらその人に近づけるかとあれやこれやと思いを巡らせ、確かに幸せな高揚感に包まれているので『ドーパミンが大量分泌されている』状態なのでしょう。
しかし、その相手と仲良くなり、お互いによく知ってしまうと出会った始めの頃に感じていた期待は薄れ「こんなものかな」という馴れ合いになってくるので、ドーパミンは分泌されなくなり、次第に幸福感もなくなっていく。そうなると、ヒトは刺激が欲しくなるので新しい出会いを求めるようになってしまう、という訳です。
一時燃え上がった気持ちが冷めて行ってしまうのは浮気性だからでも飽きっぽいからでもなく、ドーパミンの分泌量が減ってしまうことが原因なのです。これを防いで恋を長続きさせるには、ちょっとずつ新しい刺激を相手にも自分にも与えていくことです。
お互いに違う仕事をしていて、違う世界を持っていると会話の中でも常に新しい情報があり、相手の違った顔を垣間見れるのでいつまでも刺激を感じていられますね。始めから相手を100%知ろうとしたり、自分を全部を受け入れてもらおうとしたりしないことも大切です。少しずつゆっくりお互いを知っていき、時とともに変化していくお互いを楽しむ気持ちがあれば、恋が3年で終わるようなこともないでしょう。