（画像はイメージです）photo by gettyimages

　恋愛セラピストの麻未知花氏はこれまで1万人以上から、恋愛相談や不倫の聞き取り取材を行ってきた。彼女に身の上を打ち明けた男女は、財界人、芸能人、プロスポーツ選手まで多岐にわたる。 【マンガ】「一緒にお風呂入ろ」母の再婚相手から性的虐待を受けた女性 　男女が付き合うかどうか判断する上で、「経済力」は大きなウェイトを占める要素であることは間違いない。しかしお金に依存し過ぎるいびつな恋愛では幸せになることはできない。今回麻未氏がレポートするのは、「お金の力」で女性と関係を持つも、悲惨な目に遭った元・実業家の実話である。

美しい切れ長の目

　「あの小料理屋の女将は本当に綺麗な人だから、麻未さんも見に行ってよ」 　そう何度も言われたものだから、私もついつい「偵察」に出かけてしまった。群青色の暖簾をくぐり、扉を開けると、和服姿の女将が、カウンターの中で焼き鳥の仕込みをしていた。彼女は美しい切れ長の目をしていた。 　女将は49歳と聞いていたが、透き通った白い肌もあり、まったく年齢を感じさせない。石田ゆり子や広末涼子のような年齢を超越した美しさも持っている。私も同じ女として羨ましい。確かに美人である。

17年前に妻を亡くした男

　今回の告白者は、この美人女将の「恋人」のポジションに収まっているセミリタイア中の実業家、宮田雄二(69歳・仮名)である。彼もまたスラッとしたスタイルが若々しいロマンスグレーの男だ。 “似合いの年の差カップル”と言いたいところだが、すでに宮田は女将に2000万円ほど貢いでいる。 　「妻を17年前に亡くしてね。以来、日々の食事がおぼつかなくなりました。私は料理もできないので、いつもコンビニ弁当やレトルト食品で済ませていました。でもさすがに飽きてしまって、あまり一人で外食はしないのですが、近所に小料理屋があったので、試しに入ってみたのです。そうしたらえらい美人がいた」 　以来、この女将のことが気に入り、4年ほど通っているという。女将は純子(仮名)と名乗った。毎晩、通い詰めているうちにお互いの身の上話も交わし合った。いつも一品をサービスしてくれる女将の優しさを、宮田は「愛」と受け止めている。男女の関係になってからは2年ほどたつ。 　「純子さんの前の旦那がひどい奴でね。ギャンブルの借金を彼女に押し付けたあげく、オンナを作って出て行ってしまったというんです。純子さんは方々に頭を下げて借金を清算したと言っていたよ。この店を持つまで、とても苦労されていた。2人になるとたまに言うんです。『トラウマが消えなくて、男性を信用できない。でも宮田さんなら、信用できそう』だって」 　完全に情にほだされた宮田は、「私は、決して裏切らない男だよ」と返答し、「純子さんを守っていこう」と強く思っているそうだが、美人女将に振り回されている感は否めない。

11/4(金) 7:03配信

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