婚活をしている方の中でも「もともと話すのが苦手で、パーティーに出かけたけれど気後れしてしまい、たいした話も出来ず、敗北感と共に帰宅した」という経験がある方、意外に多いようです。

そんな日は、どうして自分はうまく話ができないのだろうと落ち込んでしまいますよね。話題が豊富で話し上手な人がうらやましいと思うでしょう。どうしたら彼らのように流暢にいろいろ話せるようになるのでしょうか。

その理由(わけ)はいくつかありそうです。

 

話題とは、その人の人生経験の中から出てくるものなので話題の豊富な人というのはそれだけ様々な経験をしていると考えられます。楽しい事も嬉しい事も、つらい経験や悔しい思い出もその人の人生の中に沢山あったのでしょう。身をもって経験し、実際に泣いたり笑ったりしてきているので、その物事に対しての記憶も鮮明にあるし、感動もしているので同じような事があればその記憶や感動を思い出して言葉にして伝えたり、また時間がたっているのでその時の自分を思い出すことで今現在の自分として客観的に話すこともできるのです。

では、沢山の人生経験がない人は話ができないかというと、そういう事でも無いのです。話し上手な人がみんな人生経験の達人という訳ではありません。

実は本を読んだり、映画を見たりすることで様々な経験を疑似体験する事も出来るので、そこから想像力を働かせて話をしている人もいます。本には物語の登場人物の人生が描かれていますので、内容にもよりますが一度に色々な人生を疑似的に体験できるという訳です。

「本を読む」と聞くだけで寒気がしてしまうという読書嫌いの方もいらっしゃるかと思いますが、細かい活字ばかり読むのが読書とは限りません。マンガや絵本も立派な本ですから、その本の主人公と一緒に物語を疑似体験できるのは同じです。そういう意味では映画やドラマを見るのも疑似体験ですね。

また、本を読むと言葉を沢山知る事が出来ます。普段自分が使わない言葉に出会う事もあるでしょう。意味が分からなければ調べたり、その意味を考えたりしますよね。そうやってボキャブラリーを増やすことで、今度自分が話すときの言葉の選択肢も増やしていけるのです。

新しい疑似体験をして新しい言葉を知るという事は、新しく出会う人との新しい会話にも対応できる自分の中の引き出しを増やすという事。小説でもマンガでもエッセイでも評論文でもいいのです。たまには読書をしてみましょう。自分が読んでみて「面白いな」と思える本でいいんですよ。