「こんなに、たまりました」二年ぶりに来社した彼が、開口一番に笑顔で言った言葉。

「頑張ったねてね」h「預金はないんです彼が久々にの

 

      分厚い切り抜きを鞄から出して、彼は話し始めた。いつか来ようと思っていたんですが、今日になってしまって・。テーブルに出した山盛りの広告には、出家前の寂静の髪の長い写真もあり・。ちゅうことはぁ~、20年も前?。自然恋愛に憧れながらも、その実一度も異性との交際経験がなく、自分なんか相手にされないと考えているうちに、時間が過ぎ、両親も諦めたのか結婚しないのかとも言わなくなり、同じ年に旅立ったと話す。結婚への本気が伝わり、貴男の代わりは誰もいないと話すと、出来たら子供もほしいと言う。遅いですか?に、60代でパパになった方々の話もした。人生は自分で創る物。誠実な生き方に時は応援する。大丈夫、大丈夫。