人生には、思い描いたとおりにならない時間があります。

でも、その時間があったからこそ出会える人もいる。

諦めかけたその先に、新しい人生が始まることもあるのです。

 

今回は、旧家の一人娘、アラ還会員さんのお話です。

これは婚活の話であると同時に、家族の物語でもあります。

 

婚活を始めるとすぐに、

いくつもの相談所さんから異口同音に

「とても上品で、お綺麗な会員さん」

と、お電話でも問い合わせをいただきました。

 

プロフィールの写真はもとより、

華道をたしなむ彼女の世界観やお人柄を表す自己PR文は、人を惹きつけるのに十分でした。

 

遡ること10年ほど前の、50歳の頃、

彼女は大病を患い、後遺症を抱えていくことになります。

他人からの見た目は全然わからないのですが、

本人にしたら、「全く別の人生を歩むことになった」ことは、想像に難くありません。

 

仕事を辞め、その後は、ご自身の療養と高齢のご両親の生活を支えていく生活となりました。

 

80代のお母様は、

「娘がいてくれるから助かる」と話される一方で、

一度も結婚歴がなく、

持病を抱える一人娘の将来を、

誰よりも案じておられました。

 

確かなお相手に娘を託したい、

幸せに送り出したいという思いが、

お話から切々と伝わって来ました。

 

地元では代々続く旧家。

母娘とも、お相手には”それなりの方を”というお気持ちがありました。

 

母娘で最初の面談にみえた時には、

実にしっかりした印象のお母様でしたが、

次第に認知症の症状が現れ始めたそうです。

 

彼女くらいの年齢になると、

親の高齢化による将来の不安や介護問題は、

婚活を進めていく上で避けて通ることができません。

むしろ、現状を正直に伝えて、

どのように向き合っていくかを話し合うことは、お相手を見定める良い機会にもなります。

 

これが、高齢の親とともに暮らしながら婚活をする現実です。

若い時の結婚では、まだそこまで考えることもないのでしょうが。

 

好調な滑り出しでした…

 

この先、

彼女自身が病とどう向き合ってきたのか。

どのように人生の伴侶と出会ったのか。

そして、その歩みを支えてくれた人たちとのご縁。

 

一つひとつの出来事を、シリーズで綴っていこうと思います。