第1〜5話に続く、旧家の一人娘、アラ還会員さんのお話です。
ある日、彼女は、ご両親を訪れた帰宅途中で体調を崩してしまい、私にその第一報が届きました。
病院でご主人の到着を待つ間に、私は「あなたのことをブログに書きたい」と言ってみました。
最初、彼女はキョトンとしていました。
「婚活の場で、あなたと私が一緒に過ごしてきた時間を、二人の記録として残しておきたい。
あなたのことを書くけれど、私自身の記録でもあるのだから。」と続けたら、
「いくらでも取材協力する、書いて!」
と、嬉しそうに言ってくれたんです。
このシリーズ、最初は「会員さんの成婚までの物語」の想定だったのに… 違って来ました。
一人の女性の人生をたどりながら、
人は誰かに支えられて生き、また誰かを支える存在になっていくのだと、改めて感じました。
そして、人のことを語ろうとすることは、
同時に、「その人とかかわった自分」を見つめることでもあることに気づきました。
だから、私は、彼女と共に過ごしたことを書き残したいと思ったのです。
彼女の人生に、私がほんの少しかかわり、
私自身もまた、その時間を通して何かを受け取っている。
「書かせてもらってありがとう」という敬意を込めて、言葉にして残したいと思いました。
元会員と仲人という関係を超えて、
一人の友人として人生の続きを見せてもらっている。
私にはそれが嬉しいんです。
私も、書くことを楽しみながら、
この先の自分自身の人生を味わっていきたいと思います。

