こんばんは。
中高年の独身者の中には、仕事はしているものの物理的もしくは精神的もしくは両方ともに自立していない方々がいらっしゃいます。親御さんもお子さんも“できれば結婚したい”と望んでいても、どちらかがどちらかに依存していると、結婚は難しいかもしれません。
ここでいう中高年を40代~50代とし、その親を70代~80代と想定して、かつ両者ともに健康であることを前提でお話しします。
たとえば、『趣味が旅行です』という中高年の独身者が、実は親のお金で親の旅行になんとなく付いていっているという場合があります。想像するだけで違和感を感じるのは私だけでしょうか。
さらに、なんとなく親と同居している中高年の独身者もいます。
“親も出て行けとは言わない”し、“親と暮らしていたほうが経済的にも楽だし”という、自分に都合の良い理由ばかりを並べて、ぬるま湯につかっていることもあります。
上記に輪をかけて、一番問題なのは、親が無意識に子供の自立を妨げてしまっているケースです。
“わざわざ一人暮らしをする必要などない”とか、”家事を手伝ってほしい”とか、“あなたが一緒に暮らしていると何かと安心だからいてほしい”とか、何気ない会話の中で、子を縛り付けている可能性もあります。
または、物理的な距離が離れていても精神的に依存してしまっているケースもあります。
なんでもかんでも親に相談して、自分で決められないお子さんです。
中高年なので、なんでも親に相談というのはちょっと困りものですね。
本気でお子さんに“結婚をしてほしい”、“幸せになってほしい”と思われるのであれば、自立を拒んだり妨げたり甘やかしたりせず、むしろ突き放すくらい「心を鬼にする」しかないと思います。
自立できていないお子さんたちは、なんとなく生活をしていますから、自ら意識改革をすることは望めないので、きっかけを親御さん側がつくることも必要と考えます。
自立できてようやく一人の人間として、結婚相手を探し、相手と向き合い、結婚を決め、相手と人生を共にすることができるのだと思います。
自分に都合の良い理由ばかりを並べている独身者は『親と一緒に住んでいるのだから親孝行をしている』とか『親が望むように生きてきたんだから親孝行だ』とか勝手に思っているかもしれませんが、私の考える親孝行は、子が親を経済的や精神的に支えること以外にも、子が親に幸せな様子を見せることも、一つの親孝行と考えています。
その幸せな様子が今だけではなく持続することが想像できることが重要です。
結婚がすべてではないことはわかっていますが、お子さんにパートナーや結婚相手がいて幸せな様子を見ることができれば、親御さんからするととても安心できるのではないでしょうか。