関係者らに祝福される貴景勝=代表撮影

　相撲博物館の資料に、こんな一節がある。 　「江戸時代より明治初年頃までは、初日、二日は横綱や大関には、どうしても勝ちをゆずらなくてはならぬ不文律があった」 【写真】初場所を制した貴景勝。春場所は尊敬するあの武将に近づきたい 　興行の看板たちが序盤につまずくと休場してしまうとの理由。彼らに勝って破門された力士もいたと記してある。極端な話だが、それだけ横綱、大関が特別だったことがうかがえる。 　今は様相が違う。 　昨年、横綱照ノ富士は3場所で休場した。3人いた大関は、通算113勝108敗。大関に負けて心底悔しがる平幕の言動を見ると、看板力士の特別感は薄れたのだと感じる。 　平幕の4場所連続優勝を貴景勝が辛うじて阻んだ。とはいえ、優勝の星は12勝まで下がった。昨年も6場所中、4場所あった。年6場所制では最多だ。低いレベルの争いで抜きんでない貴景勝の綱とりへの見方も、必然的に厳しくなる。 　めまぐるしく主役が変わるのも一興か。だが、現状にファンが飽きる前に、看板を背負って恥ずかしくない力士に出てきてほしい。（鈴木健輔）

混戦ですね(笑)　独り勝ちよりる見ている方は、楽しいですね。

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