LGBTの方のカウンセリングをさせて貰う機会が何回かありまして、そこで「性の狭間で彷徨う人々」というカテゴライズを知る機会があったので、備忘録も兼ねて徒然なるままに書いてみたいと思いますが、性同一性障害の判断というのはプロの医師でも難しいのだろうなぁと感じるのです。

 自分の性を見極める方法として、育ってきた環境とか昔からの倣いだったり常識と言う非常識だったり、時には特別な環境下での養育ということで決定付けていると思うのですが、大きな傷を負った自分を救う形でもう一つの自分を作り、慰めるという形態もあるわけで、プロの医師の方々は全ての要因を見極め判断した上でどちらか、と言う風に決めるのだろうけれど、心の深い傷の瘡蓋を剥してみたその印象だけで、ヒトを判断するのは危険だと感じました。

 私の場合ですが、持って生まれた性に疑問を感じる点は大いに共感しています。

 それでも子供を産んだ女性という立場から、老婆心ながら「与えられた性を大いに生きて欲しい。」と伝えています。

 授かった性は偶然かもしれないけれど、試す価値ってあると思っているんです。

 拒否することは自由である、けれど余りに若い精神の内に肉体改造を施して後悔する人も実は結構多いってことは真実として知って欲しい。

 年を取ると、外見的な相違には気を取られなくなるとも聞きました。

 つまり若い内は性だけでなるく、あらゆる面で揺れ動いているものという事です。

 突発的に進路変更するよりも、俯瞰しながらなだらかに道を決めていく方が選択肢も増やしてし、限りなく成功に近い歩み方ではないかと思っています。こと肉体改造に関しては取り返しのつかない結果を招く場合もあります。

 本当に悩んでいる人は早急に専門医にご相談すべきです。

 ただ今回に限っていうと、あくまで「性別が何だか分からない人」というXジェンダー的な要素を持っている人に向けた話ですので、誤解のないようお願いいたします。