新規見学相談の時から今思えば彼は「すみません」を連発していた。玄関のお迎えも

「すみません、10時に約束した○○です」と。そして名刺交換でも「すみません○○です」

お茶をお出した時も「すみません」とお辞儀をしてくれた。それぞれその時の状況で

 「初めまして」「改めまして」お茶を出された時は「ありがとうございます」等々。

彼にしてみたら自然に発する言葉で何も気の掛ける事も話していたのだろうと思う。

 趣味は?に「すみません、野球です」休日は何を?「すみません、せんしゃとか・」

レストラン会計時もスタッフに「すみません」と。お見合いのお断りの理由が

「口癖だと思うのですが「すみません」がとても多くて

自分が「すみません」と言わせている様な気がして気が重くなりました」との事だった。

 お相手の仲人さんとは20年来親交を頂いている方で詳細が判り有難く感謝している。

彼は会話は苦手ではなくTPOに合わせてのセンスは大いにあり「すみません」の口癖が

 本人にも気付かない事だったのだろう。その後彼は「そうですぁ~」と不思議そうに

さりとて納得して「すみません」を遣わなくなった。「すみません」より「ありがとう」が

 気持ちも伝わり易いし温かく響く。家族同士でも「ありがとう」を沢山遣うご家族を

しているが、これは聞いていてなかなか心地良く気持ちに広がり寂静も見習っている。