①「仲人の役割は翻訳である」

 

私は、長年、特別支援教育という「人の気持ちに寄り添う現場」に携わってきました。

 

現在の婚活支援においても、言葉にならない想いや、うまく整理できない感情を、一緒に丁寧に言語化していくことを大切にしています。

 

前回のブログでは、

「仲人の役割は“翻訳”である」

ということを書きました。

 

実は学校勤務時代から、知的障害のある子どもたちの気持ちを「翻訳」しているような感覚が、若い頃からずっとありました。

 

振り返ってみると、やっていることの本質は、今もあまり変わっていません。

 

「これが自分の仕事なんだな」

 

そんなことを改めて実感しています。

 

②本人の思いを、伝わる形に変える仕事

 

一見すると、「結婚相談所の仲人」と「特別支援教育」は、まったく違う仕事のように見えます。

 

しかし、担っている役割の本質には共通するものがあります。

 

どちらも、

  本人の中には確かに存在している思いや

  願いを、相手に伝わる形に変換する仕事

だからです。

 

例えば、知的障害のあるお子さんが、

怒っているように見えて、実は不安を抱えていたり、

黙っていても、本当は助けを求めていたりすることがあります。

 

周囲には行動しか見えなくても、

支援する側は、その奥にある気持ちを受け取り、言葉にして周囲へ伝えていく。

 

それが大切な役割でした。

 

③婚活支援の現場でも同じ

 

前回のブログでご紹介した彼にも、どこか似たものを感じます。

 

周囲から見れば、

・相談所に不満をぶつけた人

・交際終了になった人

・活動が長引いている人

そんなふうに映るのかもしれません。

 

でも、私が見ているのは、その奥にある

 「諦めたくない」

 「理解してほしい」

 「本当は家庭を持ちたい」

という思いです。

 

だから、退会も想定される状況の中で、彼が持参した自己PR文の修正版を見た時、

文章の拙さよりも、そこに込められた努力や意思の方が先に目に入ったのだと思います。

 

④私が大切にしていること

 

「特別支援教育」と「婚活支援」は別々の仕事のようでいて、その根底には共通するものがあります。

 

・人の可能性を信じること

・変化を急がず、成長を待つこと

・言葉にならない思いを汲み取ること

・一人ひとりに合った関わり方を大切にすること

・結果だけでなく、その人の人生そのものに寄り添うこと

 

これらは、長年携わってきた特別支援教育の経験と、現在の婚活支援とが自然につながる中で育まれてきた価値観です。

 

そして、それこそが、私ならではの婚活支援の土台なのかもしれません。

 

人を変えることではなく、

その人の中にある思いや可能性を信じ、

相手に伝わる形へと丁寧に翻訳していく。

 

これからも、そんな関わりを大切にしていきたいと思います。

 

カウンセラー 塚田ゆかり