第1〜3話に続く、旧家の一人娘、アラ還会員さんのお話です。
お二人は結婚することになりました。
でも、そこには別の課題があったのです。
「彼と一緒に生きていきたい」
でも、
「親を置いてはいけない」
その気持ちを察し、
信頼するケアマネージャーさんが、
彼女に言ってくれたのです。
「お父さんお母さんのことは私たちに任せて、
あなたは安心してお嫁に行ってください。」
この言葉のおかげで結婚に踏み切れたと、
後に、彼女は感慨深そうに語ってくれました。
たった一言が、彼女の人生を動かしたのです。
パートナーの理解の下、
彼女は結婚後も毎週のように
実家の両親を訪ねました。
しばらくして、
ご両親とも施設入所されたとお聞きしました。
熟年層の結婚には、
若い頃とは違う、それぞれの事情があります。
長く生きてきた親がいる。
これまで築いてきた生活もある。
だからこそ、
二人の思いだけでは進められないこともあります。
あの時、
「安心してお嫁に行ってください。」
と背中を押してくれた言葉があったから…
今でも私の心に残っています。

