今からウン十年前のこと、

祖父母が湯治で逗留していた宿に、女の子が生まれました。

 

そこに居合わせた博士(大学の先生)たちが、お祝いにと発句(ほっく)を読み、

その中の言葉から「ユカリ」と命名されました。

 

祖父母は、ウチに女の子が生まれたら、

ウチはひらがなで「ゆかり」にしようと思ったそうです。

そして、私が生まれました。

 

父は「縁」と書いて「ゆかり」と読むようにしたかったのですが、

「緑(みどり)」と間違えられやすいかもしれないと、祖父母案の「ゆかり」になったようです。

 

結婚相談所を開業してしばらくは、

知人に対して、自分の仕事をなかなかオープンにできないことが続きました。

 

しかし、その時は突然やって来ました。

自分の名前が【ゆかり=縁】で、ご縁をつなぐこと? 

に、改めて思い至ったのです。

 

そうだ、そうだった…

私がこれをやっていて、いいんだ?!

 

まさに、憑き物が落ちたような瞬間でした。

 

なんだか、とうに他界した父と母が、そして祖父母が応援してくれているように思えました。

安堵の温かい気持ちがあふれ、

力が抜けて、しばらく身動きができませんでした。

 

すべて吹っ切れました。

何年もかかりました。

 

「校長までやって、なんで結婚相談所?」と、

揶揄され、批判的な言い方をされても、

今なら「そうなんですよ」と笑顔で応える自分がいます。

むしろ、自分から仕事をアピールすることも。

 

迷いながら萎縮していた過去の自分に、

今の心の中を見せてあげたいです。