今の結婚式はコロナ禍の影響もあって、パーティ形式人前婚とかフォト婚とか親族婚とか自分たちのアイデアで自由に企画する時代になりました。

私がこの仲人を始めた25年以上前はあまり本人たちが企画する結婚式は少なく、仲人を立て結納をして、結婚式では仲人が二人の仲を取り持ち、披露宴では結婚式が滞りなく終わったこと、二人のなれそめなどを出席されたお客様に報告するものでした。

私たちもお仕事上、何人ものゴールインされた会員様に仲人を頼まれ責任を果たしてきました。これだけでも本を書けるくらいの件数なのです。

私たち夫婦も失敗しないように結納式の進め方、結納品の飾り方、口上、式の後の食事会などのマナーや披露宴のあいさつなどを勉強をいたしました。

披露宴では私たちが仕事とはいえ、お二人を結び付けた本当の仲人ではありますが、結婚相談所を出しては具合が悪いため、新郎の知り合いが主人、新婦の知り合いが私と役割分担を決め私たち夫婦でお引き合わせをしたと来てくださったお客様には報告をしていました。

ある披露宴で、私たち夫婦は仲人としての出席ではなく来賓という形で出席させていただいたとき、司会が夫婦のなれそめをインタビューして新郎は「結婚相談所の池嶋夫婦に仲を取り持ってもらった」と答えたのです。司会は私たち夫婦を指名して立席するようにと促しました。ちょうど出てきた料理をほおばった瞬間だったのですが、予測もしていなかったことなので驚いて口に料理を入れたまま立ち上がりお辞儀をしたこともありました。

数々の結婚式に出席させていただきましたが、皆様本人たちも含めてご家族からも多大なる謝辞をいただきうれしい限りです。

今はコロナ禍なかなか昔のような大人数の披露宴が出来なくなりましたが、お二人だけの結婚式でも嬉しさは今も昔も変わりはありません。

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