さまざまなオンラインツールの普及により、動画を利用したビデオ通話などでも簡単に連絡をとることが増えました。
でも「会話が弾まない、会話が続かず沈黙してしまう…」というように、コミュニケーションがあまり得意ではない自分自身に気づかされ、お悩みの人もいるようです。
これはビデオ通話に限ったことではありません。
婚活中の人にとっては、お見合いや婚活パーティーなど、初対面の相手との会話の機会が多いことを考えると、やはり、ある程度コミュニケーションがスムーズにいったほうが良いでしょう。
しかし、話が上手で飽きさせないだとか、話せるトピックが豊富にあるだとか、そこまでのレベルである必要はないのです。
会話のやりとりがスムーズに続けられる、ということが大事。
今回は、カウンセラーやセラピストなど「コミュニケーションのプロ」たちが使っているテクニック「バックトラッキング」をご紹介します。
バックトラッキングとは
バックトラッキングという言葉を聞いたことはあるでしょうか。わかりやすく言うと「オウム返し」のようなものです。
会話をしていく中で、たとえば相手が言った言葉を繰り返したり、「つまり……ということですね」などと相手の話を要約するといった、コミュニケーションのテクニックのことを言います。
このバックトラッキングは、対人コミュニケーションについて書かれた書籍などで頻繁に紹介されていて、婚活中の人で会話やコミュニケーションに不安がある場合には、知っておいて損はないテクニックです。
バックトラッキングの効果
◆相手に自分の話を聞いてもらえている安心感や喜びを感じられる
◆相手に自分の話を理解してもらえている自己重要感が満たされる
◆自分の話した言葉が相手から返ってくることで、自分を認めてもらえている気持ちになる
◆自分が使った言葉と同じ言葉を相手も使うことで好感、親近感を持ちやすい(似ている、共通点があると感じる)
◆会話に心地よいテンポやリズムが生じることで、会話のキャッチボールが続くようになる
など、良い効果がたくさんあります。
「この人は自分の話をちゃんと聞いてくれている」「この人は自分の話をわかってくれている」と相手が感じてくれることによって、それが自分への好印象に自然と繋がっていくのは、ごく当たり前なことです。
婚活から結婚を経て夫婦となっても「相手の話をちゃんと聞くこと」は、夫婦円満の秘訣でもあります。
バックトラッキングの注意点
コミュニケーション上手になるための「バックトラッキング」というテクニックは、とにかく使えばいい、というものではありません。
意識するあまり使いすぎてしまうと、相手は馬鹿にされたように感じてしまうなど、逆効果になることがあります。
バックトラッキングをうまく使いこなすには、コツがあります。
相手の言ったことを何でもかんでも全部オウム返しにしてはいけません。相手の話の中で「○○に行った、○○をした」というような【出来事】と、「嬉しかった、悲しかった」というような【感情】に絞って、バックトラッキングを使うようにします。
ただし、この【出来事】と【感情】も、相手の会話から漏らさず全部拾い挙げようとするとしつこくなりすぎてしまいます。
会話のリズムに注意を払って時々使うと、より効果的でおススメです。
対面でもリモートでも、コミュニケーション能力は必要です。
「相手の話を聞く」という受け身の行動を意識してやってみると、相手から信頼を得やすくなったり、好感をもってもらいやすくなります。
婚活をしていてコミュニケーションが上手くいかない、自信がないという方、あるいは、相手との会話がスムーズに続かないと感じている方は、是非「バックトラッキング」を試してみてください。
https://collabo-oomiya.jimdo.com/2020/06/01/婚活コラム-婚活で使える-プロのコミュニケーションスキル/