一度結婚して離婚を経験している人が、再び結婚をしようとすると周りからは少なからず心配の声が上がります。

再婚するにあたっては必ずメリット、デメリット両方がありますが、確実に言えるのは「一度離婚を経験しているからこその経験値」は絶対にあるということです。

 

離婚を経験していると、当然のことながら結婚相手の選び方は慎重になります。「以前の結婚は相手の選び方を間違った。次は間違いなく、一緒に幸せを紡いでいける人を選ぼう」という意識が強くなり、結婚を考える前に相手のことをよく見るようになります。

さらに、離婚当初は相手の非ばかりに目が向いてしまいますが、少し時間がたつと自分の至らなかったところ、自分自身が間違っていた部分にも気づいていきます。例えば離婚の直接的な原因が相手の浮気だったとしたら「私もあまり構ってあげていなかったし」とか、金銭のトラブルが原因だったとしたら「もっと相手の話を聞いてあげればよかったかな」とか、離婚に至る前に回避できたかもしれない策も冷静に考えられるようになっていくのです。

当然のことながら、初婚の時よりも年齢が上がっている分、再婚時には物事をよく見て考え、的確に判断する力がついているはずです。いっときの気の迷いや感情の高ぶり、雰囲気に流されてしまうということはありません。人によっては二度目の結婚こそ、本当の意味での未来を決めるイベントになるかもしれません。

 

一度離婚したからと言ってその後の一生を「1人で生きていく」には、個人の強さはもちろん、堅固な社会保障などの社会インフラが必要ですが、日本は世界でもダントツの少子化国、その未来の余力がありません。

信頼できるパートナーと共にタッグを組んで、これからの人生を豊かに構築していくという選択も大いにありだと思います。