男女間の“恋愛感情” “恋人という関係”は人間関係の中で実は一番もろく崩れやすい繋がりではないかと思います。人間関係にはいろいろあります。一番近いものは親子や兄弟、親戚。血のつながりがなくともご近所のコミュニティや友達、同僚、上司部下、師弟の関係もありますね。このどれもがお互いの努力や気遣いなどなくても、たとえば一年に一度の年賀状だけの付き合いになったとしても、その関係は一生無くなることはありません。学生の時によく一緒に遊んだ友達だったとしたら、卒業してからさっぱり音沙汰ナシで仮に5年後に急に連絡が来たとしても、不思議ですが友達であることに変わりはないし「ひさしぶり!元気だった?最近どう?」と当時と変わらない調子に戻れるのです。

ところが恋愛関係はそうはいきません。恋愛関係にある(と思っている)お相手から一週間も連絡がなければ男性でも女性でも「もう会いたくないのかな?別の人ができたかな?」と疑う気持ちが持ち上がり、ひと月も音信不通ならばもうその恋は終わった、と思ってしまいます。常に繋がっていなければ簡単に壊れてしまうのが恋愛関係なのです。もしもその一年後に急に連絡が来たとしても、友達のように「連絡待ってたよ!」とはいかず、「今更なに?どちら様ですか?」となってしまう訳です。

恋愛関係は、お互いが「繋がっていよう」と努力し続けなければ破綻してしまう、非常に壊れやすいものなのです。いつかは必ず壊れてしまうと言ってもいいかもしれません。どうしてもその関係を無くしたくないと思うなら、その恋を壊さないためには結婚という関係を結ぶしかないのです。婚姻関係を結べば、その関係は一生続いても不思議はないのですから。