UAEで行われるスケートボードの世界選手権に出場する平野歩夢選手に、日本テレビが単独インタビュー。大会への思い、そしてパリ五輪に対する自身の考えについて話を伺いました。 【動画】平野歩夢選手 世界選手権の公式練習 平野選手は2021年8月、“スケートボード”の代表として東京五輪に出場すると、半年後の2022年2月、北京五輪では“スノーボード”ハーフパイプで金メダルを獲得しました。
左:東京五輪(写真:ロイター/アフロ)、右:北京五輪(写真:松尾/アフロスポーツ)
現在も夏・冬の二刀流に挑戦し続けている平野選手ですが、スケートボードの試合に出るのは約2か月半ぶり。その間にもスノーボードの大会に出場していました。 平野「スケボーをやっていない時間が長かったので、今回は何日も練習を積み上げていない状態。いつもの大会とはちょっと違うんですけど、(大会を)楽しみに来ている部分はあります。せっかく与えてもらったチャンス、世界のスケーターたちの前で今刺激を受けています」
■パリ五輪へ――「これがラストチャンス」
今回の世界選手権は、パリ五輪代表選考に大きく関わる大会となっています。 東京五輪に出場し、夏・冬の五輪出場を達成した平野選手。周囲は再びの快挙を期待してしまいますが、パリ大会に向けて自らの立ち位置を冷静に見ていました。
平野「(スケートボードの練習をする時間が無く)気持ちだけではどうにもならない部分を痛感していて、自分の見えている景色の中では厳しいのは分かってきている。自分の立ち位置的にナショナルメンバーに選ばれているわけではないので、これがラストチャンスみたいな感じ。いまオリンピックを目指しているつもりはあまり自分の中ではないけど、ただ自分のスノーボード以外の部分として、スケートボードを続けていきたい、この場を楽しめたらと、チャンスを前向きに考えています」
■二刀流で“世界に刺激を”
それでも二刀流へのこだわりは持ち続けているという平野選手。 今大会の意気込みについては「スノーボードとスケートボード両方やっている姿で、世界の人に何かしらの刺激が伝わってほしい。大会を終えて、またスケートボードに復帰したい気持ちが芽生えたときにつなげていけるような大会にしたいです。引き続きチャレンジは見せられると思うので、チャンスを大事にしながらいい経験値にしたい」と語りました。 【出場する日本選手】 ◇パーク男子 平野歩夢 永原悠路 笹岡建介 栗林錬平 三竹陽大 猪又湊哉 ◇パーク女子 四十住さくら 開心那 中村貴咲 手塚まみ 小川希花 草木ひなの 菅原芽依 菅原琉衣 【競技日程】 パーク:2月5日~12日 5日~7日 プラクティス・セッション 8日 女子 予選 9日 男子 予選 10日 男女 準々決勝 11日 男女 準決勝 12日 男女 決勝