初回相談時に名刺をお渡しすると彼も真新しい名刺入れから名刺を差し出してくれた。
「最近、課長になりました」と、誇らしげに教えてくれた。「頑張りましたね」
「今日までの恋愛やお見合い経験を教えて下さいますか？」と伺うと、
「恋愛はしないようにしていましたので全くありません」とサラッと答えてくれた。
そして、仕事と資格試験に専念した為との説明後、しっかり人生の計画を立てて、
それに添って努力を続けてきた事を話してくれた。彼に「結婚」を考える時期が巡って
来たのだろう。因みに結婚に向けての予定を聞くと手帳を出し「今４１歳で婚活を
始めて一年後に結婚し、二年後に子供が生まれて・」と、嬉しそうに話してくれた
ルックスも条件も申し分なく会話力もあり、お見合いのお申し込みは続き自分で
お相手を選ぶ必要もない程にリズミカルに動き出したお見合いだった。予想に反し
何故かお断りの連打。「自分の事だけ話し質問もなく私に興味がない様です」とか
「話が重い」等の理由だった。お相手のある事の重要さは伝えてはいたが、続く不調に
「結婚がこんなの大変だとは思わなかった」と、切なそうな表情の彼のつぶやき。
今まで頑張って来た昇格＆資格試験は自分の頑張りでどうにか出来たけれど
婚活はなかなか思うように進まず苦戦が続いた。恋愛も失恋も大事な人間修業であり
勉強や仕事と自然に並行する方がほとんどだから、彼は婚活を始めてから人生初の
予定通りに進めなかった挫折に落ち込んだ。改めてお話は五分五分、お相手の話を聞く、
等々の再度のカウンセリング。そして二年目の春に超活発な年上の女性と結婚。
彼の話をじっくり受け止めるではなく、サラッと交わす妻とは見事に相性ピッタリ。
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結婚相談所埼玉 齋藤企画
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