ヒグマの被害が各地で出ている(WildMedia/stock.adobe.com)
熊出没のニュースが相次いでいる。この日、北海道で有害鳥獣駆除員として活躍する鹿撃ち専門のハンター、たばーよ(@zeal250sp)さんは、鹿の「忍び猟」を行うために痕跡を探している最中、巨大な「ヒグマ」の足跡を発見。X(旧Twitter)に写真を投稿した(※「忍び猟」獲物に気づかれないよう徒歩で接近して仕留める猟法)。 【写真】発見されたヒグマの足跡。銃の実包(6cm)と比べると大きさは歴然 すると、足跡のすぐ側で、熊避けの鈴も鳴らさず黙々と山菜を取る男性の姿を目撃。注意喚起のため男性に挨拶をしたが、男性はたばーよさんの声を無視。そのまま山菜を取り続けたという。 たばーよさんの投稿に対し、「高齢で耳が遠かったのでは?」というコメントも見受けられたが、「男性は50代から60代ぐらいでした」と、たばーよさん。 「声をかけた際、ちらっとこちらを見てから背中を向けられたので、耳が遠いというわけではない様子でした。一般的な山菜取りの格好をした男性で、熊の足跡から100mほど離れた位置で山菜を取っていました」(たばーよさん)
巨大で新しい「ヒグマの足跡」
かなり大きな足跡だったため、たばーよさんは鹿撃ちに使用している「実包」(「サボットスラッグ」2.75インチ装弾)を足跡に置き、写真を撮影。 「メインターゲットは鹿ですが、ヒグマにも有効な装弾になります。実包の長さを測ったところ6cmでした。足跡は比較的新しく、2~3日以内についたものだと思います。足跡の大きさと泥の沈み具合から、成獣なのは間違いないと思いますが、個体の大きさまではわかりません」(たばーよさん)
挨拶を無視した男性は「無事」
たばーよさんの投稿に対して、「無視されても注意して!」という声も寄せられたが、「確かにそうだったなと反省しています…」と、たばーよさん。 「もしヒグマの姿を見かけていたら、例え無視されようとも、もっと強くその人に危険性を伝えていたと思います。ただ私自身、山にクマがいるのは当たり前という認識ですので、クマの痕跡を見つけてもあまり動じなくなっており、危険と判断するレベルが一般の方とは乖離していたかもしれません…。 この時もやはり男性の安否が気になったので、翌日の早朝に現場を再訪しましたが、前日に見かけた男性のものと思われる車はなく、無事に帰宅されたようでほっとしました。今後はクマの痕跡の近辺で人と遭遇した場合、どんなに無視されても状況をお伝えするように努めます」(たばーよさん)