頑張り屋の妻は若い時に資格を取得し長い事美容関係の仕事に携わってきた。現在は

リーダーと店を任され新人研修の指導者としても活躍していると言う。職業柄か社交性に

 富み周りの方を明るくしご近所とも親しく交流が続いている。夫は大手企業の管理職で

新商品の営業の為、一年の約半分は海外出張で家は不在がちである。長女の結婚が決まり

 一週間前に赴任先から戻り会社にも休暇を貰い久しぶりに家でゆっくり過ごした。

自宅にお祝いに来てくれる方は、ほとんど知らない方ばかりだから我が家であるのに

 何となく落ち着かず居心地は良くなかったが、妻に呼ばれた時だけ明るく挨拶をした。

結婚式三日前になり家族揃っての食事でもと思ったが、妻と娘はエステに出掛けた。

 新婦は色々大変なんだなぁと思いつつ自宅で昔の娘の動画を見たりして過ごした。

結婚式当日、テレビドラマの様に「お父さんお世話になりました」と娘が言うだろうと

 ひそかに期待をしたけれど「じゃあね」とまるでスーパーに行く様に式場に向かった。

披露宴は新郎の友人も楽しく盛り上げてくれて友人の多さに改めて父として感動した。

 慣例の花束贈呈では娘の手紙に泣いた。反抗期には口もきかなかったしその事を娘は

「あの時はごめんなさい」とも綴った。感無量のうちに披露宴はお開きになり新郎の

 「幸せにします」の言葉で改めて娘が嫁ぎ家を出る事を実感してそれで又泣けた。

家族の為に頑張って働いてきましたが海外出張も多く、もっと娘との時間を大事にして

 過ごしたかったと父は呟いた。結婚式の朝「お父さんありがとう」が聞きたかったと

父は寂しそうに言った。結婚式の日の朝、両親に頭を下げての挨拶は大事だと思う。

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結婚相談所埼玉 齋藤企画

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