第1話では、ご両親との関係を通しての「支える・支えられる」
第2話では、彼女自身が病を抱えながら、婚活を通して人生を動かし、そして今度は誰かの支えを必要としている
第1話・2話に続く、旧家の一人娘、アラ還会員さんのお話です。
「連絡してみました」
彼女が相談連絡をした元主治医とは、一度もやり取りのないまま、実に10年以上もの歳月が経っていました。
彼女によると、
ドクターの方も、ご自身の病気、奥様の急逝、息子さん(精神科医)のこと等、様々な状況の変化があったようです。
久しぶりの連絡からの一月間、
なんと!
ほぼ毎日、メールや電話をし合っていたとお聞きしました。
「2〜3日前にご飯に誘われたけど、会うのも恥ずかしいから断った」と彼女が言うので、
「気持ちがなければ誘わない。今夜にでもOKを!」
珍しく、つい、語気が強くなってしまいました。
後に、彼からのプロポーズの言葉をきいて、
私は思わず身震いしました。
「あなたのことは、私と息子が一生お守りします。」
彼女が病に倒れた、どん底の状態の時に出会い、
ここまで回復するに至った、永年の努力と辛い気持ちを理解してくれている。
お母様のこともよく憶えていました。
彼女にとって、これほど心強いパートナーがいるでしょうか。
そして、彼女は支えてもらうだけの人ではなかった。
彼女もまた、彼にとってはかけがえのない存在として、いつしか彼を支えていたのです。
このような展開になるとは、いったい誰が想像したでしょうか。
話を聴きながら、気がつけば、涙が私の頬を伝っていました。

