最近、シニア世代の芸能人や有名人の結婚ニュースが増えていますね。

それもあって、各メディアでも中高年の婚活・結婚といった話題を

取り上げること増えてきました。

「結婚の必要性を感じない」「一人で気ままに暮らしたい」

長い年月そのように考えていた人たちが、

一人で生きる自由や気楽さを手放して結婚を選ぶ理由、

それはどういったものなのでしょうか?

 

【孤独死への不安・健康への危機管理】

独身お一人様ライフを楽しんできた人でも、

50代・60代ともなれば高齢になった両親の介護や

見送りを経験したり、古くからの友人や周囲の知人と

病気・健康に関して話題にすることが増えたりするものです。

それがきっかけとなって、今までぼんやりと考えていた自分自身の

老後のことを真剣に考えるようになった、というケースが多いようですね。

やがて孤独死への恐怖心が湧いてくるようになり、

自分の健康面への不安が大きくなってきて、急に一人でいることに

寂しさを感じるようになるなど、人生の終盤を一緒に過ごせる

パートナーがいてくれたら…と思うのも自然な流れだと思います。

もしも自宅で倒れたとき誰にも見つけてもらえなかったら…、

病気で入院したとしてもお見舞いに来る人が一人もいないとしたら…、

そんな不安を抱きながら過ごす人生と、

お互いを労り健康を気遣い合う相手がいる人生とでは、

心強さや安心感が大きく違ってくるでしょう。

 

【誰かと共にいることの温かさ】

長い年月ずっと独身生活を送ってきた人は、

一人でいる自由気ままさ知っている半面、孤独の寂しさも知っています。

何にも縛られず自由な人生であったとしても、

時に寂しさを感じる瞬間もあるものです。

朝目覚めた時に交わす「おはよう」の挨拶や、

帰宅した時に「ただいま」「おかえり」と言い合える相手がいること、

一緒にいて心安らぐ人と一緒に食卓を共にすること、

そんな何気ない日常の中の幸せというのは、

長年ずっと一人で生活していたからこそ強く感じられるものかもしれません。

しかしその一方で、今まで居なかった誰かと共に生活するというのは、

それまでの独身生活にはなかった感覚が足されることでもあります。

それをストレスに感じるか、あるいはこの年齢から新たなものが

自分の人生の中にプラスされるのを楽しめたり、

この先の人生が豊かになると捉えられるかで、

シニア婚の幸せ度合いが大きく左右されていきます。

しかし実際シニア婚という新たなステージに踏み込める人というのは

後者の方が圧倒的に多いものです。

結婚してパートナーと暮らしていくことにより、

自分の人生が豊かになったという人がほとんどです。

 

【若いころの結婚とは違う感覚のシニア婚】

シニア婚の目的は「共に協力して家庭を作っていく」というよりは

「相手と寄り添い向き合って生きる」ことにあります。

若い世代の結婚の場合は、子どもを作って子育てをして…というものが

結婚の先にある場合が多いものですが、シニア婚はそうでない場合がほとんどでしょう。

相手と向き合い共に過ごす時間の充実や幸せといった感覚が

より重視されてくる分、自分と波長が合うとか、

気が合う相手を選ぶことがシニア婚活の重要ポイントになります。

自由な独身生活を楽しみ、人生の終盤は気の合う素敵なパートナーを見つけて、

共に生きる心穏やかな感覚や誰かが傍にいる温かみといったことを感じながら、

日々時間を過ごしていく…

シニア婚というのはある意味、とても贅沢で幸せな生き方の選択なのかもしれませんね。