「自分でもどうしてそんな事言ったのかよく判らないんです」と、困惑気味に話す彼は
順調に交際が続いていた彼女からのお断りの理由に、思い起こしながら話し始めた。
毎回デートで楽しい時間を過ごし彼は逢う毎に彼女との距離が近付いていると実感。
彼女が水族館に行きたいとリクエストを出し早めにランチを済ませ都内の水族館に。
ふとお魚に興味がなさそうな彼を見て、帰路それを聞いてきた彼女に「僕は気乗りが
しなかったけど、君が行きたいと言ってたから・」と、サラッと言ってしまった・。
一瞬表情を暗くした彼女に「何て事を言ってしまった」と思ったが縁は白紙となる。
楽しくないのに楽しそうにする必要はないかも知れないが、二人で決めた水族館見学。
一緒に言葉を交わしながら見て回る事が何故出来なかったのかなぁとしみじみ思う。
人生で一番と言える大切な婚活のこの時、精一杯の気配り思いやりに努めてほしい。
又、ネットで調べて美味しいと評価の高い店を予約をして彼女を誘ったのだが・。
食事が済み彼女は言った「これならうち母が造った方が全然美味しい」って。エッ？！
「美味しかったです。ご馳走様でした」が何故言えなかったのか・。躾、性格、人柄？！
「婚活は自分磨き」と言うけれど、それ以前に学んでほしい事も少なくない。
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