もともと「ハイスペック」とは「工業製品が高性能である」という意味です。ここ数年の新しい言葉として、この「ハイスペック」を生身の人間に対しても使うようになりました。
このことから「ハイスペック男子」というのは高性能な男子、昭和の時代で言う所の所謂「高学歴」「高収入」「高身長」の3高に近い意味で使われています。
ですが、この令和の「ハイスペック男子」が昭和の3高と違うのは、ただ単に学歴・収入・身長が高いだけでなく、その3要素は当然クリアしつつ、さらに容姿も良く、仕事が出来て、上司部下友人知人の同性からも信頼されており、女性に対してもそつなくこなすことができるまさに高性能な男性の事を指すのです。
そんなハイスペックな男性が本当に存在するのかと疑いたくなりますが、頭のてっぺんからつま先まで、隅々まで磨きをかけた光り輝く男性も、探せばいるのがこの現代。そしてそのドラマや映画に出てくるようなきらびやかな王子様に愛されたいと願う女性はごまんといるのです。
では、このハイスペックな男性に求められ、選ばれる女性になるにはどうしたらいいでしょうか。
ハイスペックな男性は、決してストイックという訳ではありませんが、普通の男性と考え方が違います。どこにでもいるフツーの男子とは目の付け所が違うと思ってください。だからこそハイスペックなのです。
いまどきのハイスペックな男性が「魅力的だ」と思う女性は、昭和の時代の三歩下がって影を踏まない女性でも、トレンディドラマに出てきたような前衛的イケイケギャルでも、失敗しない完璧女史でもありません。
地に足の着いた本当のいい男であるハイスペック男子が理想とする女性とは、【仕事も遊びも人付き合いも、何事も自分の責任であたり、美意識高く、常に自分が女であることを意識し、美しくいる努力を惜しまず、自分の欠点も美点もよく理解したそのうえで自分の魅力を最大限に生かし、自分と人を喜ばせる術を知っている女性】なのです。決して完全無欠の絶世の美女を望んでいるわけではなく、むしろ顔形などの細かい造作は気にしておらず、あくまでも「いい女の雰囲気のある女性」を好むそうです。
であるならば、女性であればだれでもそのチャンスはありそうです。生まれ持った容姿を自分で変えるのはある程度までしかできませんが、考え方や行動を変えていく事は努力でできるのです。いわば自分自身のしつけ直し。
よく「いいオトコを必ず振り向かせる簡単モテテク」といった言葉が女性誌に踊りますが、それは自分自身を知り、内面を磨いて準備が整った意識高めの女子が使ってこそのモテテクです。ハイスペックな王子様のハートを射止めるには、小手先のテクニックではなく、それなりに堅実な努力が必要です。
何かにつけて人のせい、自分はなんて可愛そう、誰か私を助けて、といった気持ちで、男性に面倒を見て貰おうなどというよこしまな考えで近づいてもハイスペック男子の視界の端にも入れません。