昨年大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」出場をもって、芸能活動を休止し長期休養に入っている演歌のプリンス、氷川きよし(45)。氷川にはかねてから所属事務所からの独立が噂されているが、そうすんなり行かない事情があるという。 【写真】前田耕陽さん直撃! 男闘呼組ライブは「復活したばかりなのに燃え尽きた」 「独立は時間の問題と言われていますが、障壁になっているのが金銭問題です。都内有数の高級住宅地にある自宅に、約3億5000万円といわれる抵当権が設定されています。債権者である所属事務所『長良プロダクション』に返済しなければならない。しかし、これまで相当の稼ぎを蓄えてきたと思われた氷川ですが、浪費癖があって返済に必要なまとまった資金がないといいます。そのため、独立が暗礁に乗り上げているというのです」(所属事務所元関係者) いくら売れっ子でも多額の住宅ローンが組みづらい芸能人の場合、所属事務所が自宅購入費用を肩代わりすることはよくあることだが、氷川の場合、どういう事情だったのか。 「事務所創業者で育ての親の故・長良じゅん会長が亡くなる前の、今から10年ほど前に氷川は豪邸を購入した。会長は事務所へのそれまでの貢献から、慰労金として氷川に約3億円貸し付けた。それが氷川の自宅の抵当権に設定された。当時、長良会長と親しかった老舗芸能プロダクションの社長と関係が悪化。その社長が10億円で氷川の引き抜きを画策したんです。3億円を貸したのは、その防御策の意味合いもあったようです」(前出・所属事務所元関係者) ■タッキープロデュースで新生「Kiina」誕生か 歌手活動休止は、独立して「Kiina(キーナ)」として再出発するための静養かと思われたが、“限界突破”できない状況にあるという。そもそもなぜ、氷川には独立の噂がついて回るのか。 「長良さんが12年5月にハワイで不慮の事故死に遭い、氷川は後ろ盾を失ったこと、長良さんが亡くなる前に社長に就いた長男と氷川の折り合いが悪いのが大きいでしょう。さらに、氷川は自らイメチェンに舵を切りましたが、その際も、現社長は氷川のカミングアウトに反対しており、2人の関係はさらに悪化したんです」(氷川をよく知る芸能関係者) 昨年10月には、現社長が幹部社員の金の使い込みを疑って暴行を働いたことが『週刊文春』に報じられ、氷川の独立は現実味を帯びたという。 そんな八方ふさがりの中、救いなのが、氷川と近しい関係者の存在だという。氷川の動向に詳しい大手芸能プロダクション幹部はこう言う。 「氷川が一番信頼を置いているのは、信仰する創価学会の関係者です。学会員の中には音楽関係者は何人もいて、そのうちの一人が、昨年ジャニーズ事務所を電撃退社した滝沢秀明氏(40)と言われているのです。性別を超えて脱演歌を目指している氷川にとって、ジャニーズでもプロデューサーとして才能を発揮してきた滝沢氏のサポートは心強い上に、この2人の化学反応を見てみたいファンは少なくないはず。これは、あながち突拍子もない噂ではないように思います」 さらに、前出の所属事務所元関係者は、「長良会長は氷川に貸した金を返してもらうつもりはありませんでした。当時でも氷川は年間10億円くらい稼いでいましたからね。しかし、現社長は氷川の独立を阻止するために金銭問題を利用するかもしれません」と話す。 独立だけでなく、水面下では、氷川獲得に動いている複数の大手芸能プロダクションがあるという。 「氷川の引き抜きを狙うプロダクションの中には、3億5000万円を用立てられる事務所は数社ありますが、氷川自身が『うん』と首を縦に振るかは未知数です」(音楽ライター) 歌手活動休止とはいえ、氷川にとって休まらない日々が続きそうだ。