近年増えている『オタクカップル』。“オタク”とは特定のキャラクターや漫画、ゲームコンテンツなど、何かに強い愛着を持つ人のことですが、このオタクカップルが増えた背景には、いくつか理由があるようです。

 

昔は“オタク”というと「暗い」「コミュニケーションがとりにくい」などイメージが悪く、オタクというものに対して“恥ずかしい”という意識がありましたが、最近はインターネットを通じて、色々な趣味の存在をみんなが知るようになったため、「あの人も、この人もみんなオタク。オタクって普通なんだ」という意識に変化してきており、“オタク”という存在自体が万人に受け入れられたということが理由の一つにあるでしょう。そうなってくると非オタクの人でも自分の周りのオタクの人に対して違和感がなくなってきますし、また自分がオタクの場合でもカミングアウトしやすくなってくるのです。

 

そして、こちらもやはりインターネットの発達によるものですが、だれもが簡単に多くの情報に接することができるようになったため、好きなものと出会えるチャンスも増えて「このアニメいいな」「このキャラクター好き」といった感じで、熱愛の対象を見つけやすくなっている、すなわち多くの人がオタクになりやすくなったためではないか、と考えられます。

 

あるアンケート(漫画の読者を対象にしたアンケートなので偏りはありますが)では20代の半数以上が自分はオタクだと認識しており、さらにそのパートナーも何かしらのオタクである確率が高く、なんとオタク同士のカップルは調査対象2000人余りの43%を占めたのです。

 

オタク同士のカップルの声としては「自分もオタクだから話を共有出来る」「何か熱中できるものがあるって素敵なことだと思う」など、相手に偏見を持つことなく自分も肯定してもらえる幸せなオタクカップルが増えている様子がうかがえます。

 

パートナーがオタクであることに対し、「気にならない」と答えたのが71%に上り「あまりいい気はしない」「嫌だ」と不快感を示したのは30%以下にとどまっているそうです。同じ趣味に一緒に没頭出来たら楽しい時間が過ごせるのは当然ですよね。