結婚式の司会を頼まれ打ち合わせを始めて間もなく、そのご縁は白紙になった・。

「やがり一人娘だから嫁には出せない」大恋愛の末に将来を誓った二人への父の言葉。

結局、娘に結婚を諦めさせた父は、その25年前の出来事を昨日の様に悲しげに語った。

 お相手は家も近く申し分ない好青年ではあったが、長男の跡継ぎであり娘も代々続く

家の一人娘で、双方家を絶やす訳にはいかなかった。幸せな結婚をずっと夢見ていた娘は

 人生の中から結婚を消し去り、その後のお見合い話にも一切耳を傾ける事はなかった。

情熱に任せて家を飛び出し結婚をする勇気も二人にはなかったし、先祖を守る為に反対を

 する事しかなかった父の無念の想い。その後、彼が結婚した事を風の便りが伝えた。

娘はあれからずっと実家に暮らし、今、年老いた両親の介護と家事をこなしておる。

 あの時、反対しなければ家はともかく、娘は幸せになっていたと父の悔いは深い。

長男が養子に出たり、一人娘も嫁ぐ昨今だけど、家の継承も確かに大事な事だ。

 それでも、一番大切なのは「それぞれが自分色に輝き、幸せになる事」♪

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結婚相談所 齋藤企画

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