「ありがとうございます。齋藤企画でございます」上品に電話に出たものの、一気に話し出す比企郡のおば様パワー。「あんたんとこは、いくら?」「料金も大切ですが、信頼関係や成婚までのアドバイスも大切です」と対応。伺うと、ご長男は他相談所に入ってはいるのだが、この一年一度もお見合いが出来ないと母は嘆く。お相手のある事だすし、お見合いや結婚の約束は出来ませんが、出逢いのチャンスや成婚までの寄り添う姿勢は約束します、と伝える。判って頂けぬ儘、「うちの子は良い子なんだ」と続く。丁寧に話を聞いていると、あんたは良い人だねぇ、一度行っても良いかぁ」「どうぞ」来社は歓迎だが「あんた」は少々きつい。母の気持ちが充分伝わった、朝一番の電話。