夫を亡くした方が「寂しくて何も手に付かない」と言って時々我が家を訪れている。
「いつでも誰でもどうぞ」の大歓迎だから気楽に来て頂き時間があれば世間話をする。
ある日、専門職として前向きに仕事に取り組み同僚や部下からも慕われていた友人が
「やっぱり一人は寂しい・」と来社した。人柄も良く仕事は勿論趣味でも仲間と交流を
深めていたし見ていて充実していた。声が掛かると何処へでも出かけて行き笑顔で
仲間と交流を深め彼女の周りはいつも笑い声が響いていた。同居の両親は介護の後に
時を同じくして旅立ち誰にも頼られない虚しさが急に溢れ出したと話してくれた。
楽しい仲間との余韻の中で帰宅すると話し相手もない。仲間達には家族がいるのに・。
特に予定のない日は誰とも話さず一日が終わり、テレビ相手に1人で食べる食事は切なく
生きる元気さえなくしかけたらしい。「1人は気楽で良いでしょ?」と言う方もいるが、
ずっと独身だった彼女は結婚に憧れ、生まれて初めて本気で結婚で考えたのだった。
誰かの為にお料理を作ったり、その日のたわいない出来事を話す人のいる至福。
人は悲しみや苦しみに耐えても寂しさに免疫は出来ないと言う。
「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」それを言える幸せ、それを聞ける幸せは大きい。
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結婚相談所埼玉 齋藤企画
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