仕事でも、プライベートでも、初対面の時にはつきものの“自己紹介”。これが案外苦手という人も少なくありません。時間にしたら大抵3分程度でいいのでしょうが、その3分が意外と長く「何を話したらいいのかわからない」という声を耳にします。
世の中が大きく変わっていく今、どこでどんな出会いがあるかわかりませんから、自己紹介は前もって準備しておくことが必要です。
今回は聞く人の心に響く、印象的な自己紹介の作り方をご紹介します。
はじめはちょっと面倒に感じますが、一回作ってしまえば一生使えるあなただけのオリジナルな自己紹介になりますので是非やってみてください。
先ず、準備としてご自分の“自分史”を作ります。就職活動などで履歴書や経歴書を作ることがありますが、そのような堅苦しいものではなく、平易な言葉で生まれたときのことから今現在までを箇条書きで書いてみてください。例えば、
・埼玉県○○市で△△家の長男として生まれる
・○○中学 □□高校卒業 ●●大学進学のため上京
・大学卒業後、CM制作会社に入社
・学生時代の夢が捨てられず、退社。美容師の修業を始める。
・3年後独立 現在に至る
・・・・・
といった具合に、ざっくりと書いてみましょう。
そしてそこから簡潔に文章にしていきます。ポイントとしては細かい情報は省いて、そこにあった事実そのものよりもそこでの自分の“心境や心情”“印象的な思い出”を書いた方がいいです。
例えば、先ほどの方だとしたら
「子どものころから手先が器用でハサミを持つことが好きでした。姉とよく“美容師さんごっこ”して遊ぶことがあり、女の子のようだと言われたこともありました。大学卒業後、一度は企業に就職しましたが、どうしても美容師になる夢が諦めきれず、2年で退社。その後3年間美容師の勉強をして独立し、地元埼玉で美容院を経営しています。ハサミを持つことが大好きなので趣味は切り絵です」
といった感じです。
人は、そこで実際に起こった出来事そのものよりも、そこでの人の思いや、情熱に興味を持ちます。この人の話でしたら「ハサミが好きだ」ということや「大企業を辞めてまで美容師をやりたかった」ということ、「ハサミが好きすぎて趣味でもハサミを使っている」ということに、大きな関心をもち、この自己紹介をした人を「ハサミの人」などと強い印象をもって覚えているものです。もしかしたら『シザーくん』などとあだ名までつけてくれるかもしれません。
こんな風に自己紹介ができれば、どんな場面でも多くの人の印象に残ること間違いなしです。