地域によってだけれど「先祖代々続く土地を自分の代で絶やす訳にはいかない」と
家の跡継ぎを考えている家庭は少なくない。昔、結婚式場勤務の時に結婚式がキャンセル
された事があった。事情を伺うと娘が恋愛をしたお相手は代々続く家の長男であり
娘は一人っ子で両家とも跡継ぎがほしいと考えていた。改めてその話をしないままに
結婚式の打ち合わせは進み、男性側は彼女が嫁いできてくれると思っていたから、急に
入籍の話になって両家が初めて話し合って、結局大恋愛の縁をやむなく白紙にしたと言う。
彼はそれから一年後に結婚をしたが、彼女はあれからお見合いの話には耳も傾けず
1人いると言う。あの時、二人が結婚していたら幸せになっていたことは間違いない。
「代々続いた家を絶やさない」その気持も大いに理解出来るし、二人の幸せが大事な事も
痛いほど判る。今は結婚相談所も予めの希望をしっかり確認した上で婚活を進めるので
その点は問題ないはず。当初から「養子希望」と表示すればその方向で良縁は動く。
「あの時反対しなければ娘は幸せな結婚をしていたと思うと悔やまれて仕方ない」と父。
二人の良識が親の反対を押し切ってまで結婚に踏み切る事は出来なかったのだろう。
家の跡継ぎに限らず両家の事情に真摯に向き合い、良縁を結ぶ大切さは今も変わらない。
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