五年前に結婚した女性からお便りが届いた。専門職としての仕事を立派にこなしている
方で、遣り甲斐のある仕事に満足はしていたが、両親からの「結婚をしなさい」の言葉が
気持ちに緩やかに浸透してきたのは、彼女が35歳を過ぎた頃だったと言う。
その年齢になると両親も半ば諦めの境地に至った様子で「結婚」を言わなくなった。
同期の女性から結婚しますとの報告があり、その半年後に出産をしましたと爽やかな
お知らせに、それから彼女の結婚スイッチが入ったらしい。婚活を始めると同時に
お見合いのお申し込みは沢山来て、それも大いに結婚への自信に繋がった様子だった。
間もなく二歳年下の方との良縁に恵まれ、ご両親は満面の笑みで喜んでおられ、
彼の両親も「女っ気がなく諦めていましたから夢の様・」と披露宴は祝福に包まれた。
そして一年後に待望の女児誕生で、両家は又喜びに沸き可愛い写真が送られて来た。
最近届いた彼女からのお便りは、綺麗な花模様の和紙の便箋と封筒に入り彼女らしさが
にじみ出ていた。分厚いそのお便りには丁寧な文字で幸せな近況報告が綴られていた。
子育てでとても充実していて一日中大変ですが、子供との時間がこれ程に幸せで
掛け替えのないものだと子供を持つまで判りませんでしたと綴られ、今更ながら
結婚をずっと案じてくれていた両親の気持ちがしみじみ伝わりますとあった。そして、
子育ては若い時の方が頑張り易いと強調して書いてある。夜中のおむつ替えはともかく
買い物の荷物を持ち片手では子供を抱っこしての買い出しは、予想外の運動量らしい。
抱っこの体力はなかなかなものだから「若い時の子育ては頑張り易い」も判る。
そして、その事を出来るだけ皆さんに伝えてほしいんですとも書いてあった。
良縁に出逢うタイミングは人それぞれだから何とも言えないが、確かにそう・です。
「若い時の子育ては頑張り易い」今は仕事に復帰し夫と一緒に子育てと楽しんでいる。
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