「実家にいる息子の結婚の事で、お話を聞きに行っても宜しいですか?」と母の上品な

言葉遣いが受話器から聞こえる。何やら急いでいる様子なので一週間後に予約を受けた。

 暫く世間話をしてから話は本題へと進んだ。相談したいのは長男の事ですでに次男と

長女は結婚をして他県で家庭を築いていると言う。長男は公務員で勤務先が近い為に

 就職後もずっと実家暮らしを続けている。最近増えた「実家を出たがらない子」だ。

衣食住のすべてを母親に頼み考えてみると生まれてからずっと世話が続いている母。

 夫は寡黙で余計な事は言わないが優しく妻を大切にしているし買い物や家事も手伝い

仲睦まじい暮らしぶりが伝わる。ある日、長男がお風呂から大声で「これではなく違う

 肌着を持って来て」と叫び、慌てた母はタンスから他の肌着を用意して置いたらしい。

 長男がお風呂から出たとたん、父は長男をリビングに呼び声を荒らげて言った。

「母親はおまえの家政婦ではないんだぞ。とっとと実家を出て自立しなさい。出来たら

今月いっぱいにだ」その声に時間も空気も止まったらしい。長男は引っ越しの準備を

 始めて父の希望通りに今月には会社近くのアパートに住む。母親としては結婚を機に

家を出るのが一番望ましいとは思ったが「今からでも結婚させたい」と、母は涙ぐむ。

 「気が向いたら本人見学下さい」と伝え、翌週来社した彼は爽やかに婚活を開始した。

「温厚で無口な父の怒鳴り声にはビックリしましたが、良いきっかけが出来ました」

 「母親はお前の家政婦ではないんだぞ」が今も心に残り父は格好良いと思ったと言う。

 間もなく40歳になる彼「来年の誕生日までに結婚出来ますかね?」と笑った。

 今にして思えば、父の一言がすべてを前向きに動かした。幸せにあれ♪

結婚相談所 埼玉《婚活恋愛電話相談 寂静直通09090117497お気軽に♪》

結婚相談所埼玉 齋藤企画

<ホームページ>https://www.saikika.com/

<インスタグラム>http://www.instagram.com/jakujo_saito